「人命第一」:プーチン大統領の長女、マリヤ・ボロンツォワが異例のインタビュー公開

プーチン大統領の長女
昨年12月に行われたインタビュー
人命がもっとも大切
広がる波紋
私生活は極秘
ウクライナ侵攻に関する言及はなし
医療の進歩
プーチン大統領との関係は……
制裁リスト入り
資産凍結
独立系メディアによる暴露
2022年に離婚
生物学と医学の研究
ゲノムの研究
ロシア国外からの注目
ロシア国内の反応
プーチン大統領の長女

珍しくメディアの前に姿を現したプーチン大統領の長女、マリヤ・ボロンツォワ。インタビューに応じた彼女は、ロシアについて人間中心の社会だと主張したようだ。

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昨年12月に行われたインタビュー

インタビューそのものは2023年12月16日に行われていたというが、『モスクワ・タイムズ』紙とロシアのニュースサイト「アゲントストヴォ」がその事実を報じたのは最近のことだ。

人命がもっとも大切

独紙『デア・シュピーゲル』によれば、モスクワ市の医療機関「Medtech.moscow」のインタビューに応じたボロンツォワは、人命こそもっとも大切なものだとコメントしたという。

 

 

広がる波紋

プーチン大統領の娘が思いがけずこのような発言をしたことで、波紋は世界中に拡大。

 

私生活は極秘

ただし、プーチン大統領はマリヤ・ボロンツォワと妹のカテリーナ・チホノワが自分の娘であると公式に認めたことはない。また、クレムリンは大統領の私生活について口を閉ざしている。

 

ウクライナ侵攻に関する言及はなし

人命第一と主張したボロンツォワだが、インタビューの中でロシアによるウクライナ侵攻や父親の政策について言及することはなかった。無論、その姿勢はウクライナのメディアを苛立たせるものだ。

医療の進歩

また、ボロンツォワは自身の専門である医学の進歩について長々と語った後、文学や音楽、スポーツに対する興味を明かしたとのこと。

 

プーチン大統領との関係は……

言うまでもなく、ボロンツォワがプーチン大統領との関係に触れることはなかった。

制裁リスト入り

マリヤ・ボロンツォワと妹のカテリーナ・チホノワは、ウクライナ侵攻に対抗して西側諸国が発動した制裁措置の対象者リストに名を連ねている。

資産凍結

これを受けて2人が西側諸国に保有していた資産は凍結されてしまった。しかし、それでもプーチン大統領は、2人が自分の娘であることを認めるそぶりを見せていない。

 

独立系メディアによる暴露

2016年、ロシアの独立系メディア「The New Times」はボロンツォワの仕事やライフスタイルに関する詳細な記事を掲載、かつてガスプロム役員だったこともあるオランダ人のジョリット・ファッセンと結婚していると報じた。

2022年に離婚

その後、2022年にはボロンツォワの離婚が判明し、プーチン大統領一家に関する憶測が再燃。

生物学と医学の研究

ボロンツォワは生物学および医学の研究でめざましい成果を挙げたとされ、現在はロシア保健省傘下の内分泌研究所に勤めているようだ。

ゲノムの研究

また、2019年にはロシア人のゲノム研究を目的とする企業「Nomeko」を設立。遺伝子による病気のリスクを突き止め、治療法を模索するとしている。

 

ロシア国外からの注目

いずれにせよ、ボロンツォワが珍しくインタビューに応じたことは、プーチン大統領の動向に関する注目度が高いロシア国外でも大きく取り上げられることとなった。プーチン大統領が娘をはじめ、私生活をひた隠しにしているとあってはなおさらだ。

ロシア国内の反応

ボロンツォワのインタビューはロシアのSNS「VKontakte」で公開され、およそ22万5,000回視聴されたという。一方、YouTubeでの再生回数は数千回に留まり、すでに見当たらなくなっているとのこと。

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