入隊志願する北朝鮮の人々:対米戦争へ準備万端?

北朝鮮国営メディアの報道
志願者数は約80万人
意気揚々?
多くは学生志願兵
「若い世代の揺るぎない意志」
「戦争狂信者を容赦なく一掃せよ」
祖国統一の実現
愛する祖国への誓い
大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射
北朝鮮の安全のために
ミサイル打ち上げは成功
検証された金正恩政権の準備態勢
日韓首脳会談に合わせたミサイル発射
日韓関係を緊密にするできごと
米韓の軍事演習
大規模な演習の展開
北朝鮮国営メディアの報道

北朝鮮の国営メディアが報じたニュースによれば、数十万人もの市民が自国軍への入隊を志願しており、同国は米国と戦う準備ができているという。

志願者数は約80万人

北朝鮮の『労働新聞』によれば、3月17日だけでおよそ80万人の北朝鮮市民が朝鮮人民軍に志願したことが公式集計で明らかになったという。

意気揚々?

同紙が「ある若い前衛部隊の兵士」とした青年は、「祖国を守り、敵を打ち砕くための闘いにしり込みせず飛び込んでいった」という。

多くは学生志願兵

労働新聞によれば、北朝鮮で新たに入隊を志願した人々の多くは学生だという。一方ロイター通信は、一部の志願者は労働者だとしている。

「若い世代の揺るぎない意志」

労働新聞は北朝鮮人民軍への志願兵について、「若者の間にみられる入隊への動きの高まりは、若い世代の揺るぎない意志の表れだ」としている。

「戦争狂信者を容赦なく一掃せよ」

続けて、志願兵は「我々の素晴らしい社会主義国家を滅ぼすために断末魔のあがきをしている戦争狂信者たちを容赦なく一掃する」意欲を示したと報じている。

祖国統一の実現

新たな志願兵たちは「祖国統一という大義の達成」に貢献することに加え、「自分たちの熱烈な愛国心を明らかにした」と記事は続く。

愛する祖国への誓い

全国各地の若者が入隊を志願したほか、いくつかの大学では、学生たちが「愛する祖国」を「確実に守る」と誓ったと伝えられている。

大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射

北朝鮮市民による新たな入隊志願のニュースがもたらされたのは、金正恩政権が大陸間弾道ミサイル「火星17」1発の試験発射を行い、その成功が確認されてから数時間後のことだった。

北朝鮮の安全のために

北朝鮮の朝鮮中央通信は、朝鮮半島で行われている米韓軍事演習に言及し「戦略兵器の発射訓練は、朝鮮半島の緊張を意図的に高めている敵に対するより強い警告である」とした。

ミサイル打ち上げは成功

朝鮮中央通信によると、大陸間弾道ミサイル「火星17」は平壌空港から発射され、高度6,045kmまで達した後、韓国東方の海域に着弾した。

検証された金正恩政権の準備態勢

「今回の訓練は、大陸間弾道ミサイル部隊の戦争準備態勢および北朝鮮人民軍の並外れた戦闘力を確認し、その信頼性を厳密に検証するものであった」と通信社は締めくくっている。

日韓首脳会談に合わせたミサイル発射

ロイター通信によると、北朝鮮によるミサイル発射が行われたのは、日韓首脳会談に向けて韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が就任後初めて日本を訪れる数時間前のことだった。

日韓関係を緊密にするできごと

さらにロイター通信は、韓国大統領が国際会議ではなく両国の首脳会談だけを目的として来日するのは12年ぶりという歴史的な機会となるとし、「北朝鮮のたびかさなるミサイル発射により、米国の同盟国である日韓両国の関係が緊密なものとなった」と伝えた。

米韓の軍事演習

AP通信を始めとする各メディアは、3月13日に韓国軍とアメリカ軍はここ数年で最大規模となる軍事演習を開始したことを伝えている。

大規模な演習の展開

軍事演習の初日、AP通信のキム・ヒョンジン記者は「米韓軍事演習にはコンピューターシミュレーションや複数の合同訓練が含まれる」と報告。そのうち合同軍事演習は「フリーダムシールド(自由の盾)」、野外機動訓練は「ウォリアーシールド(戦士の盾)FTX」と名付けられている。

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