あなたはいくつ知ってる?:驚くべき脳の世界
人体でもっとも複雑な器官とされているのが「脳」だ。想像もつかないようなテクノロジーを搭載した精密機械のようなものだといえるだろう。
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人体にとって司令塔にあたる脳は、当然ながら、驚異に満ちたものであるにちがいない。それを示す興味深いエピソードや驚くべきデータを見ていこう。
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人体の精神機能のすべてを担う器官である脳には、約1,000億個という膨大な数の神経細胞が集まっている。
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脳は痛みを認識する器官ではあるが、痛みを感じることはない。実際、脳の手術で使用されている麻酔は「頭皮」の痛みを抑えるためのものだ。
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人間の体の60%は水分でできている。脳の水分量はそれよりも多く、75から80%。脳は水分が足りなくなると活動能力が低下してしまうのだ。
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新生児の脳の重さは350gで、2歳までに900gに達する。一般的な成人の脳の重さは1,300から1,500g。アルバート・アインシュタインの脳の重さが1,200gだったことを考えれば、脳の重さが頭の良さに比例する訳ではないと言えるだろう。
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脳は1つの記憶に対し2つのコピーを作成、保存するとされている。1つは前頭前皮質(長期記憶)に、もう1つは海馬台(時間の経過とともに消去される)に保存する。
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ノースウェスタン・ブリッジ大学(米国)によると、脳の海馬は常に記憶を編集しており、時に間違った記憶を定着させることがある。必ずしも良い思い出に書き換えるわけではなく、一人ひとり異なる編集が行われている。
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脳には、見覚えのある顔の情報を保管して、見るたびに思い出せるようにするための領域がある。
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バーミンガム大学(英国)は、脳内で分泌されるホルモンのオキシトシンが人に対してアルコールと同じ効果を持つことを確認した。オキシトシンは友情、愛情、共感、そして恋愛などの感情を司るホルモンだ。
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エラスムス・ロッテルダム大学(オランダ)によると、男性の脳は女性より14%大きいが、女性の脳はより組織化されており、効率的に情報を処理することができるという。
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ニューヨーク州立大学(米国)によれば、あくびの持続時間は脳の構造の複雑さに比例するという。あくびのメカニズムは解明されていないが、脳をリフレッシュさせ、反応速度を向上させる働きがあるとされる。
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脳はつねに電気を作り出しており、その量は小さな電球を点灯させることができるほどだ。神経細胞が互いに送り合う信号によって、電気を発生させているのだ。
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大脳は左半球、右半球の二つに分かれており、それぞれが異なる機能を担っている。左脳は、言語機能、倫理的思考、平面や記号の情報処理、数学的演算、分析能力を司っている。
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右脳は想像力と創造力を司る。働きは異なるが、両半球は常に繋がっている。
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カリフォルニア州ロマリンダ大学(米国)の研究によると、笑うことは脳に瞑想と同じような作用をもたらし、明晰でポジティブな思考をもたらし、意思力や決定力を促すとしている。
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マサチューセッツ工科大学(MIT)の専門家によると、脳は1枚の画像をわずか0.013秒で処理することができるという。
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人間は脳の10%しか使っておらず、100%使うことができれば完璧な人間になる、という話はよく聞くが、これは正確とはいえない。脳は日中の間、ひと時も休むことなくその機能を100%活用しているのだ。
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ハーバード大学のリア・サマービル神経科学者によると、脳は10歳で最大の体積に達するが、30歳まで変化し続けるケースもある。
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脳内の神経伝達物質は、時速360kmで人体にメッセージを送り、何を考えたかによって、体がそれを実行できるようにする。
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デューク大学(米国)は、睡眠が7時間を下回ると脳の容積と認知能力を低下させ、神経系の老化を早めるとの研究結果を発表した。
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テキサス大学精神衛生センター(米国)は、脳は脅威となる情報を優先し、それに応じて視覚情報や意思決定、運動行動を司る領域を強化する、と結論づけた。
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脳の重さは体重のわずか2%でしかないが、刺激と反応の相関関係を一定に保つため身体全体のエネルギーの20%、つまり1日約300キロカロリーを必要とする。
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長い間考えられてきたようにアルコールで脳細胞が死滅することはない。ただし、飲酒は神経細胞の結合組織を傷つけ、無力化させる。
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