依存性の高い食品トップ5:止められなくなるその理由とは
米ミシガン大学は食品の依存性に関する研究を行い、食品にそなわる依存性を公式に認定することで、研究や予防に予算を割くことが可能になるという見解を示した。
本研究によれば、食品依存は誰にでも起こりえることで、薬物依存と同様に日々の消費の結果生ずるものだとされている。特に問題とされているのはいわゆる「超加工食品」だ。
研究では、そういった食品に依存をもたらす要素が含まれていると認定することで、消費者の健康を改善し、危険な消費を減らすことができると述べられている。
研究論文の主要な著者のひとりであり、食品依存やその治療を研究しているアシュリー・ギアハルトは2015年にも別の論文を発表し、そこではどういった食品に依存性があるかを検討している。
論文で挙げられているのはおなじみの面々だ。脂肪や砂糖、炭水化物を多く含んだ超加工食品は脳を強く刺激してしまうのだ。いっぽうで、自然食品はそういった要素を複合的に持つことは少ない。
2015年の研究では500人以上を対象に調査を行い、食べることを止められない食品を調べた。とりわけ多く言及された食品のランキングをみてみよう。調査ではそれぞれの脂肪量やグリセミック指数(摂取時の血糖値の上昇度合いを間接的に表現した数値。GI値とも)も明らかにされた。
ランキングのトップに立ったのはチョコレート。これは、超加工食品の依存性の高さは脂肪と砂糖を多く含む点に由来するという論文著者の主張を裏付ける結果だ。
僅差の2位となったのはアイスクリームだ。チョコレート同様、アイスクリームも脂肪と砂糖の量がほぼ等しい食品だ。
3位はフライドポテト。油が多いことはいうまでもなく、豊富な炭水化物も体内で糖分となる。
4位のピザは上位みっつとは少し趣が異なる。油分が糖分(炭水化物)のおよそ半分なのだ。
クッキーは僅差で5位となった。クッキーも脂肪と糖分の割合がピザと同様、1:2に近くなっている。
このランキングでは上位15位の多くがポテトチップスやケーキ、バター味のポップコーンなどの超加工食品となっていた。だが、ベーコンやチーズ、ステーキなどの超加工食品ではないものも一部含まれている。