ウクライナ軍、またもやドローン攻撃でロシア車両の破壊に成功
ウクライナ軍が最近、自国東部のドネツク州でロシア軍に打撃を与えているビデオ映像を公開した。これにより前線における戦闘の様子が明らかになった。
ウクライナ陸軍第110独立機械化旅団は激戦地ポクロウシク地区でロシア軍の車両を破壊。その戦闘映像を大手SNS「テレグラム」に投稿した。
写真:Telegram @rubpak
映像を公開したのは同旅団のドローン操縦士。夜間に自国軍の陣地に接近したロシア軍の車両部隊を撃退する作戦に参加していたという。
写真:Telegram @rubpak
ウクライナメディア「Militarnyi」によると、ロシア軍の動きはドローンによって即座に検知され、攻撃が開始されたようだ。
写真:Telegram @rubpak
第110独立機械化旅団の投稿によれば、ロシア軍の車両部隊はウクライナ軍の防衛線を突破したが、夜明けまでに全て撃退されたという。
写真:Telegram @rubpak
同メディアは、ロシア軍装備品の大半がドローンによって破壊されたと報道。その損失額は明らかにされていないが、動画には装備品を搭載したトラックが大破する様子が映っている。
写真:Telegram @rubpak
1分11秒間の戦闘映像では、ロシア軍部隊が道路に沿ってウクライナ軍の拠点に近づいていく様子が映し出され、その後、ロシア軍のトラックが攻撃を受ける場面に切り替わる。
写真: Telegram @rubpak
投稿された動画は、それぞれの軍用車両に攻撃を加える自爆型ドローンからの映像や、上空のドローンから戦闘を捉えた映像が繋ぎ合わされたものになっている。
写真:Telegram @rubpak
映像の大部分は、ドローンが日中にロシア軍の車両を追跡する様子を捉えたものだ。戦闘部分からは、少なくとも2台のロシア軍トラックが破壊されたことがわかる。
写真:Telegram @rubpak
第110独立機械化旅団の戦闘映像が公開されたのは今回が初めてではない。たとえば、2024年7月にも、ロシアの戦闘機を撃墜する様子を映した同様のビデオが公開されている。
写真:Facebook @110separatebrigade
「Militarnyi」によると、同旅団の兵士は携帯式防空ミサイルシステムを使って、ドネツク州の拠点を攻撃していたロシアのSu-25戦闘機を撃墜したとのことだ。
写真:Facebook @110separatebrigade
同メディアによると、ウクライナ軍の兵士は肩に乗せた携帯式防空ミサイルシステムからミサイルを発射。映像には、防空ミサイルが戦闘機の左翼と尾部に命中し、機体が墜落する様子が映っている。
写真:Facebook @110separatebrigade
「戦闘機は重大な損傷を受け、『ニューヨーク』と呼ばれる集落の近くに墜落した」と同メディアは報道。ロシア軍のパイロットは機体から脱出し、その後捜索救助隊によって保護されたという。
写真:Facebook @110separatebrigade
同メディアの報道によれば、旅団はフェイスブックに「ロシア軍パイロット2名が、無謀にも我が旅団の管轄区域に飛びこんできた。そのうち1機は即座に撃墜された」と投稿したという。
激戦が続く東部ドンバス地方。なかでもドネツク州ポクロウシク市は現在、前線沿いで最も戦闘が活発な地域の一つだ。ウクライナ軍参謀本部の発表によれば、8月17日だけで25件の攻撃があったという。
米誌『ニューズウィーク』によると、ウクライナ当局は8月19日、ポクロウシク市制圧を試みるロシア軍の動きにより、市内に残っている住民5万3,000人が危険にさらされているとして、同市に避難指示を出した。
ポクロフスク周辺では長期にわたり、一進一退の攻防が続いている。「ロシア軍はアウディーイウカ占領後、ドネツク州で半年間も苦戦を強いられている。ここ数か月間はポクロウシクへの進撃を続けている」と同誌は報じている。