ウクライナ全土に敷かれた地雷原、その面積は日本の本州に匹敵

地雷原に変貌したウクライナ
ウクライナの盟友:大韓民国
韓国と共に工場を
電気自動車需要の高まり
地雷除去にも期待
朝鮮戦争という過去
地雷原の大きさは本州以上
現在、世界最大の地雷原
ウクライナ農業にも打撃
広範囲の地雷敷設
7種類の対人地雷が埋まる
ウクライナは対人地雷を使っていない
対人地雷を規制する国際条約
ロシアは未署名
ロシアが止める見込みは薄い
「韓国に深く感謝している」
1億ドルの支援
地雷原に変貌したウクライナ

侵略戦争が始まってから、はや11ヶ月が経った。ウクライナの首相によると、この間にロシアは敵国の領土を世界最大の地雷原に変えてしまったという。

ウクライナの盟友:大韓民国

韓国の「聯合ニュース」の独占インタビューで、ウクライナのデニス・シュミハリ首相は、ウクライナと韓国のこれからの経済的パートナーシップと、地雷除去の援助を韓国から受ける可能性について論じた。

韓国と共に工場を

「ウクライナ政府は、国内に電気自動車の製造工場を作ろうとしており、それを韓国と協同で行いたいと考えています」と、シュミハリ首相は語る。

電気自動車需要の高まり

「ウクライナ国民は高性能な電気自動車の購入を希望しています。日増しに高まるその需要に応えるべく、我々は奮闘しています」

地雷除去にも期待

シュミハリ首相はそれだけでなく、戦争の終結後、国内に埋められた地雷の除去を韓国が援助してくれることをウクライナは期待していると述べた。

朝鮮戦争という過去

「地雷除去の豊富な経験、技術と装備を持っている韓国から、強力なサポートを得られるものと私は期待しています」:シュミハリ首相は聯合ニュースの記者たちにそう語った。

地雷原の大きさは本州以上

ウクライナで戦争が勃発してから、25万平方キロメートル以上の地雷原が作られたと首相は言う。この面積は朝鮮半島全体より大きく、ラオス、ルーマニア、英国よりも広いと記事は指摘する(ウクライナの面積は約60.4万㎢)。

現在、世界最大の地雷原

「現在、世界で最大の地雷原となっています」と、シュミハリ首相は聯合ニュースの記者たちに言う。

ウクライナ農業にも打撃

「地雷原は住民の移動を困難にしているのはもちろん、国の主要産業である農業に甚大な影響をもたらしています」

広範囲の地雷敷設

人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、ロシア軍もウクライナ軍も、対車両用地雷を広範囲で敷設してきており、ウクライナの少なくとも6つの地域で使用が確認されているという。だが、交戦状態にある二国のうち、対人地雷を使用しているのは一国だけである。

7種類の対人地雷が埋まる

ヒューマン・ライツ・ウォッチの昨年6月の報告書にはこうある:「ロシア軍は少なくとも7種類の対人地雷を、ウクライナの少なくとも4つの地域(ドネツク、ハルキウ、キーウ、スームィ)で敷設してきた」

ウクライナは対人地雷を使っていない

2014年から2022年にかけて、ウクライナ政府軍が対人地雷を使用したことを示す信頼に足る報告はないと、ヒューマン・ライツ・ウォッチ同報告書は述べている。

対人地雷を規制する国際条約

対人地雷の使用、開発、生産、貯蔵、保有、移譲などは、1997年に起草され1999年に発効したオタワ条約によって禁止されている。そしてロシアは、その条約に署名していない。

ロシアは未署名

よって、同報告書のサマリーにあるように、「目下の状況は、1997年の対人地雷禁止条約に加盟していない国が、加盟している国の領土でその兵器を使用しているという点で、異例である」。

ロシアが止める見込みは薄い

残念ながら、ロシア軍が地雷の敷設を止めることは考えにくい。いまやロシア軍はほとんどの戦線で守勢に回っているからだ。

「韓国に深く感謝している」

「いつ戦争が終わるかはわかりません。ですが、いつの日にか我々が国土全体を元の状態に戻すことは確かです」とシュミハリ首相は言い、韓国がウクライナに提供してきた人道支援に対して「深く感謝している」と付け加えた。

1億ドルの支援

「韓国はこれまでのところ、1億ドルの支援金をウクライナに送っている」と、聯合ニュースはその記事(1月8日付け)を締め括っている。

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