ウクライナ軍のレオパルト戦車がロシア軍の車列を撃破
ウクライナのホルツィツャ作戦戦略グループ(Khortytsia Operational-Strategic Group )の声明によれば、ドネツク州の前線で任務に当たっていたウクライナ軍の戦車「レオパルト 2A4」が装甲車両5からなるロシア軍部隊を撃破したそうだ。
同グループは戦闘の様子を捉えた映像をTelegramチャンネル上で公開。動画には、ウクライナ軍の「レオパルド 2A4」がロシア軍の装甲車を巧みに砲撃する様子が映っていた。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
動画は上空を飛行するドローンによって撮影されたもので、編集が加えられていた。ウクルインフォルム通信の報道によれば、戦闘が発生したのはドネツク州ポクロウシク周辺であり、ロシア軍部隊は森林地帯のそばにある砂利道を移動中だったとのこと。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
ウクライナ軍が運用する「レオパルト 2A4」の乗組員もこの砂利道を走行していたが、ロシア軍部隊の車列を発見したため、砲撃を仕掛けたという。ウクライナ寄付プラットフォーム「United 24」によれば、このレオパルト戦車は周囲にあった建物を遮蔽物として利用したとのこと。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
「United 24」によれば、ウクライナのホルツィツャ作戦戦略グループはTelegram上で、「(レオパルト)戦車の乗組員は車両を運転しながら精密な射撃を行い、少なくとも5両の敵装甲車に対して砲撃を行った」と説明。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
同グループいわく:「複数回にわたって被弾した車両もあり、(ロシア軍)部隊は乗員をふくめて完全に壊滅した」なお、今回活躍したレオパルド戦車はウクライナ軍第33独立機械化旅団の所属だったという。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
ウクライナ軍のレオパルト戦車がロシア軍の装甲車5両を撃破したといっても、実はそれほど驚くには当たらない。というのも、「レオパルト 2A4」は世界屈指の先進的な主力戦車なのだ。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
軍事情報サイト「Army Recognition」いわく、ドイツ製の「レオパルト 2A4」は1970年代に開発された「レオパルト 2」を改良したものであり、今やレオパルト・シリーズの中心になっている。なお、「2A4」タイプは1980年代に製造されたものだ。
画像:Wiki Commons By U.S. Army Europe Visual Information Specialist Markus Rauchenberger, Public Domain
「レオパルト 2A4」戦車は世界各地で3,200両が運用されているが、ウクライナには西側諸国から2A4および2A6が100両あまり供与された。前出の「United 24」によれば、「攻撃を主導し、ウクライナ領を防衛する上で非常に重要な役割りを果たしている」そうだ。
同プラットフォームいわく、「これらの戦車が初めて配備されたのは、ウクライナ軍が2023年6月にザポリージャ州で仕掛けた反転攻勢の際だ」とのこと。また、ウクライナに供与されたレオパルト戦車には先進的な装甲が追加されているという。
同プラットフォームいわく:「『レオパルト 2A4』は旧式だが、ウクライナ製の爆発反応装甲『コンタクト-1』でアップグレードされており、現代的な対戦車兵器に対する防御力が高まっている」
「レオパルト 2A4」には、デジタル式射撃管制装置を備えたラインメタル社製の120ミリメート滑空戦車砲が搭載されており、射程距離と精度が飛躍的に改善されている。
画像:Telegram @Khortytsky_wind
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