爆撃下で営まれる日常生活:キーウは今

灯りの消えた街
広がる被害
首都の地下での避難生活
避難所としての地下鉄
廃墟となった家
ブランコから見える景色は……
爆撃の爪痕
それでも帰郷する人
はためくウクライナ国旗
買い物も命がけ
希望の兆し
破壊された学校
イースターのミサ
ボロボロの街
住処を奪われる人々
キーウの戦い
焼け跡
いつまで続くのか?
灯りの消えた街

ここ数ヶ月で北東部のハルキウ州、南部のへルソン市をウクライナ軍に奪還され、戦場で劣勢に立たされたロシア軍は戦略を変更。各地のインフラをターゲットにミサイル攻撃を開始したのだ。その結果、首都キーウでも停電や断水が発生している。

写真:停電によって灯りの消えたキーウの街(2022年11月24日)

広がる被害

AP通信をはじめとする報道各社によると、ウクライナに対するインフラ攻撃の影響は隣国のモルドバまで波及、一時はモルドバ各地が大規模な停電に陥ったという。また、ウクライナでは上水道も被害を受けており、ロイター通信は11月23日の報道で、キーウのヴィタリ・クリチコ市長が断水を報告したと伝えている。

写真:公共の給水設備に水を汲みにやって来たキーウ市民(2022年11月24日)

首都の地下での避難生活

ウクライナの首都キーウは開戦当初、首都郊外を襲ったロシア軍の激しい攻撃に耐え、押し返すことに成功した。しかし、爆撃は広範囲で続いたため、多数の市民が緊急避難所になっている地下鉄構内で夜を過ごさざるを得ない事態となった。

 

避難所としての地下鉄

キーウでは地下鉄が敵の攻撃から逃れるための避難所となっているが、地下の建造物がこのように利用されるのは今回の戦争が初めてではない。

 

廃墟となった家

この写真が撮影されたのはキーウのベッドタウン、ヴィシュネヴェ。首都中心部からわずか2kmの地点にある。

ブランコから見える景色は……

爆撃された建物の前でブランコに乗る子供。新たな日常の風景だ。

爆撃の爪痕

破壊された家屋の前で犬を散歩させる夫婦。ロシア軍による爆撃で大きな被害を出したキーウ郊外の小集落モシュンにて。

それでも帰郷する人

それでも、故郷キーウに戻ろうとする市民もいる。写真の女性、リュドミラは隣国ポーランドから、いまだ戦火のやまぬキーウに帰ってきた。

はためくウクライナ国旗

ウクライナ当局が4月17日に行った発表によると、この写真が撮影されたボロディアンカ地区では、ロシア軍による攻撃で41人が犠牲になったという。

買い物も命がけ

戦時中とはいえ、市民は生活を続けなくてはならない。生き延びるためにはずっと家に閉じこもっているわけにもいかず、危険を冒してでも買い物に出かけることになる。

 

希望の兆し

戦争で荒廃した街で、束の間の微笑みを浮かべる自転車の親子。惨状を前にしても人々は希望を捨てていない。

 

 

 

破壊された学校

キーウ郊外の集落、クハリにある学校。空爆で完全に破壊されていた。

イースターのミサ

一方、宗教行事もできる限り続ける努力が行われている。写真はキーウのカトリック信徒たちがイースターを祝う様子(2022年4月17日)。

 

ボロボロの街

廃墟と化したキーウ周辺。しかし、ロシア軍が撤退を余儀なくされたのはどうしてか?ウクライナの頑強な抵抗が功を奏したのは言うまでもないが、『ニューヨーク・タイムズ』紙はキーウの軍事的制圧が難しい別の理由を挙げている:キーウ都市圏は郊外に無数の集落を抱える巨大な迷宮なのだ。首都圏の広さはなんとニューヨークを上回っている。

 

住処を奪われる人々

空爆が一段落した街には、人的・物的な被害が残される。

 

キーウの戦い

キーウの戦いがもたらした被害はこの写真を見れば一目瞭然だろう。

焼け跡

ロシア軍が撤退したキーウ北部では、あちこちでこのような景色が見られる。

いつまで続くのか?

問題は、この戦争がいつまで続くのかということだ。

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