スペイン発のファッションブランド「Mango」の創業者兼CEOが事故死
今月14日、世界的に知られるスペインのファッションブランド「Mango」を創業したイサク・アンディック氏が、事故によりこの世を去った。
イサク・アンディック氏は14日、息子ら家族とともにバルセロナ県の聖山モンセラットでハイキングをしていたところ、コルバトー村で高さ150メートルの崖から転落してしまったという。
同行していた家族はすぐに緊急通報を行い、ヘリコプターによる捜索活動が行われた。しかし、崖下で発見されたアンディック氏はすでにこと切れていたという。
画像:ian kelsall/Unsplash
MangoはSNSの公式アカウントを通じ、下の声明を出した:「大変残念なことに、当社の創業者で名誉会長のイサク・アンディックが不慮の事故によりこの世を去りました」
画像:mango-twitter
同社はさらに、翌15日付けの全国紙で見開き2ページをつかい、遺族からの別れの言葉を添えたアンディック氏の訃報を掲載した。
写真は2022-23シーズンのMangoコレクション
世界120カ国に店舗を展開するMangoの創業者であるイサク・アンディック氏はスペインの長者番付で5位を占め、推定資産は45億ユーロにのぼるという。米経済紙『フォーブス』誌が伝えている。
アンディック氏の突然の悲報に対し、政界や財界を中心に多くの人々がSNSを通じて哀悼の意を表している。
ペドロ・サンチェス首相もいち早く反応し、Xのアカウントに「アンディック氏は弛まぬ努力と企業家としてのビジョンを通じ、Mangoをファッション界における世界的大手に育て上げた」と投稿、故人の功績を称えた。
画像:X - Pedro Sánchez
カタルーニャ州知事サルバドール・イリャ氏も、アンディック氏について「優れた実業家であり、そのリーダーシップによってカタルーニャの存在を世界に知らしめた」とし、突然の死を惜しんだ。
画像:X - Salvador Illa
スペイン国民党党首のアルベルト・ヌニェス・フェイホー氏は、アンディック氏は「繊維業界そして世界のファッション業界における偉大な存在」であったと投稿。
画像:X - Alberto Núñez Feijó
一方、スペイン経済団体連合会(CEOE)のアントニオ・ガラメンディ会長は、アンディック氏の死について「スペインのビジネス界にとって大きな損失である」と述べた。
画像:X - Antonio Garamendi
スペイン企業協会は故人が今年3月に、ビジネス功労賞にあたるスペイン王国賞を国王フェリペ6世から受け取ったことに言及し、同氏は「実業家の手本」であるとした。
画像:X - Círculo de Empresarios