ロシア協力者がドイツ軍内部で見つかる:欧州で暗躍するロシアのスパイ活動

ドイツ軍内部にロシアの協力者が
戦争の影にスパイあり
核エスカレーションを危惧?
自ら志願
古い書類の写真を投函
ロシア政府の関与は不明
TikTokがきっかけ
ウクライナ支援の中心的立場をになうドイツ軍
大きな軍事力
相次ぐスパイ活動
高官の会話が漏れる
中国の関与も
極右政党が関与?
秘書が逮捕された議員も
フロントメディアとの関係も指摘される
氷山の一角に過ぎないか
ドイツ軍内部にロシアの協力者が

ドイツ軍に所属していたある人物がロシア政府のスパイだったと告白、機密情報を漏らしていたと語った。独放送局「DW」が伝えた。

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戦争の影にスパイあり

紛争には常に陰で暗躍するものがいる。戦争の前線は戦場だけではないのだ。

核エスカレーションを危惧?

そのスパイはドイツの都市デュッセルドルフで活動していたという。また、その動機はNATO諸国とロシアの間で核エスカレーションが起こることを懸念したためだったとされている。

自ら志願

DWによると、そのスパイはボンのロシア領事やベルリンのロシア大使に複数回にわたって協力をもちかけたという。

古い書類の写真を投函

また、補給システムや航空テクノロジーに関する技術資料を含む古い書類の写真も撮影し、ボンのロシア領事館のポストに投函したともされている。

画像:thanhy_99 / Unsplash

ロシア政府の関与は不明

ただし、同局によるとそのスパイがロシア政府から金銭の支払いを受けたという証拠はないという。

TikTokがきっかけ

そのスパイはドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の影響を受けていたと見られる。実際、証言ではTikTokでAfDとつながりのある親ロシア的なインフルエンサーの動画を見たことが活動のきっかけだったと語られている。

ウクライナ支援の中心的立場をになうドイツ軍

ロイター通信も指摘しているように、ドイツ軍はウクライナ支援において重要な役割を担っており、西欧の同盟国として中心的な立場となっている。

大きな軍事力

ロシアによる全面侵攻開始以来、ドイツはウクライナに多大な支援を行ってきた。さらに言えば、ドイツは軍事力で世界30位以内に位置しており、ヨーロッパではフランスに次ぐ戦力を保有している。

相次ぐスパイ活動

2022年2月にロシアによるウクライナ全面侵攻が始まって以降、ロシアによるさまざまな諜報活動が報告されており、その地域はドイツだけにとどまらず西欧各国に及んでいる。

高官の会話が漏れる

たとえば、2024年初頭にはドイツ空軍高官の機密性の高い会話がロシアに漏れていたことが報告されている。

中国の関与も

BBCによると、ドイツ当局はこれまでに6名の人物をスパイ容疑で逮捕しているという。つながりがあるとされている国はロシアだけでなく、中国も含まれている。

極右政党が関与?

また、同じくBBCによると、一連のスパイ疑惑には現在欧州議会選挙に出馬している極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の候補者2名の関与も疑われているのだという。

秘書が逮捕された議員も

AfD所属の欧州議会議員であるマクシミリアン・クラーは、秘書が中国のスパイ容疑で逮捕されたために苦境に立たされている。

フロントメディアとの関係も指摘される

Webメディア「Voice of Europe」はロシアによるプロパガンダを拡散しており、ロシアによるスパイ活動のフロントであると見なされている。また、AfD所属の欧州議会選挙候補者ピョートル・ビストロンはこのメディアから金銭的援助を受けたと指摘されている。

氷山の一角に過ぎないか

ロシアによるスパイ行為は当局によっていくつも暴かれているが、まだまだ氷山の一角に過ぎないのかもしれない。

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