トランプ元大統領、最近姿を見せないメラニア夫人について口を開く
米大統領選で共和党の候補者指名を獲得することがほぼ確実となったトランプ前大統領。しかし、2016年の大統領選とは大きく変わったことがある。メラニア夫人が姿を見せていないことだ。
メラニア夫人の不在については、多くの噂や憶測が飛び交っている。米メディア『Business Insider』によると、トランプ前大統領の家族のクリスマスカードには、息子のバロンとメラニア夫人の父親は写っていたものの、メラニア夫人の姿はなかった。
写真:Donald and Melania Trump at the White House, back in 2018.
米メディア『Business Insider』がトランプ前大統領にインタビューしたところによると、メラニア夫人は病気の母親のため、病院に付き添っているという。
しかし、かなり長い期間にわたってトランプ前大統領と3番目の妻メラニア夫人の間で不和が生じていることはほぼ公然の事実となっている。
2023年を通して、メラニア夫人は公の場にほとんど姿を現さなかった。 直近で公の場に姿を見せたのは、カーター元大統領の妻ロザリン夫人の葬儀に参列した昨年11月である。
その前には、トランプ前大統領の別荘マー・ア・ラゴでのハロウィーン・パーティーにトランプ前大統領と夫婦そろって姿を見せている。
米『ニューヨーク・ポスト』紙は、トランプ前大統領夫妻が一緒にいるところを確認できたのは、マー・ア・ラゴのハロウィーン・パーティー以来数カ月ぶりのことだと書いた。
トランプ前大統領がいくつもの法的問題に対処しながら、アメリカ大統領選への3度目の出馬を目指しているなか、メラニア夫人は公の場に出るのを控えているようだ。
トランプ前大統領が選挙運動を展開する一方で、米『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、メラニア夫人は少数の友人たちと過ごす時間を好み、3つの自宅のうちの1つである、マンハッタンの住居を気に入っているという。
米『ニューヨーク・ポスト』紙によれば、メラニア夫人が自宅であるトランプ・タワーで暮らしたがっている一方、夫とは距離を置くことを望んでいるという。タワーのオーナーでもある夫トランプ前大統領からすると、気まずい状況だろう。
米『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、メラニア夫人は息子のバロンの教育に専念しており、父親であるトランプ前大統領のような法的トラブルに巻き込まれないよう気を配っているようだ。
米『ニューヨーク・ポスト』紙は、メラニア夫人はトランプ前大統領のファンや夫にまつわるあらゆる面倒ごとから「距離を置いた」と述べている。
米『ピープル』誌は、メラニア夫人に近しい筋の話として、ジョージア州でトランプ前大統領が起訴されていることについては「私ではなく夫が抱えている問題」であると主張したとのことだ。
「メラニア夫人は公の場ではトランプ前大統領をサポートしているが、プライベートでは完全にプライバシーが保たれ、メディアに追い回されない生活を望んでいる」と関係者は米『ピープル』誌に語ったという。
メラニア夫人は、トランプ前大統領との時間より、近しい家族や数人の親しい友人たちと過ごす時間を大切にしているようだ。
ちなみにほかの元ファーストレディたちは、手に入れた名声を活用して慈善活動や講演活動、本の執筆、さらには政治的活動など自身のキャリアを築いている。
メラニア夫人は、トランプ氏の大統領在任中には手に入らなかったもの、つまりプライバシーが守られた生活をついに手にしたのだとも言えるだろう。
米『ニューヨーク・タイムズ』紙は、メラニア夫人が政治集会で夫を支持する姿が見られた2016年とは顕著な違いだと指摘している。
世間から過剰な注目を浴びていたことが、トランプ夫妻の結婚生活に影を落としたという見方もある。
元セクシー女優ストーミー・ダニエルズとのスキャンダル騒動や、別荘マー・ア・ラゴで大勢の前で水着姿になるように要求したことなど、トランプ前大統領の行動にメラニア夫人が怒りや屈辱を感じていたとしても何ら不思議ではない。
もちろん、メラニア夫人はトランプ前大統領の人となりを知ったうえで結婚したはずだろう。それでも、トランプ前大統領の妻を務めることは、想像以上に大変なことだったのかもしれない。