バルセロナをはじめ各都市で観測されたオーロラ
今月スペインのバルセロナでオーロラが観測された。通常は極地でしか見られないオーロラだが、スペイン北西部やほかのヨーロッパ各地でも目撃が報告されている。
5月8日から、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」やそれに伴う「コロナ質量放出(CME)」が複数回発生、その影響で猛烈な磁気嵐が起こっている。世界各地で観測されたオーロラを追っていこう。
写真はバルセロナ県セルクス市で撮影された画像。
イギリスのニューキャッスル郊外にあるウィットリー湾では、セントメアリーズ灯台に多くの人が集まった。
写真はイタリア中部、アブルッツォ州のラクイラで撮影されたもの。
国際ニュース局「Euronews」によれば、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は「発電所や、宇宙空間で軌道上にある宇宙船のオペレーター、および米連邦緊急事態管理庁に注意を喚起した」という。
写真は米国オレゴン州Latourellの空に広がったオーロラ。
激しい太陽嵐(磁気嵐とも呼ばれる)は通信障害を引き起こす可能性があり、実際に世界各地でその影響がみられた。
写真は中国の内モンゴル自治区で観測されたオーロラ。
専門家やメディアは、オーロラがこれほど低緯度で観測されることはきわめて稀な現象であり、驚きに値するとしている。
写真は中国の内モンゴル自治区で木々の向こうに広がるオーロラ。
写真は今月11日にカナダのブリティッシュコロンビア州で撮影されたもの。
こちらもカナダのブリティッシュコロンビア州の空。オーロラを前にして、人は広大な宇宙とその神秘について思いを馳せる。
現代社会は紛争や気候変動などさまざまな脅威にさらされているが、空を見上げればひとときオーロラの美しさに酔うことができる。
写真はウクライナのハルキウで撮影されたもの。ロシア軍の攻撃により破壊しつくされた街で、人々は空を見上げて平和を祈った。
写真は今月11日、ウクライナのドニプロペトロフウシク州で観測されたオーロラ。戦場の空にかかったオーロラを両軍の兵士たちはどう眺めたのだろうか。
写真にあるスイスのチューリッヒを始め、ヨーロッパ各都市でもオーロラが観測された。
専門家によれば、これほど低緯度でオーロラが観測されたのは20年ぶりのことだという。写真はカナダのトロント。
今回の太陽嵐はあと数日続くとされる。威力が強まれば通信網への影響や停電の恐れもあるが、その可能性は低いとされている。いましばらく、オーロラの魅力に酔いしれよう。