パプアニューギニアの地滑りで2,000人以上が生き埋めに

パプアニューギニアで大規模な地滑りが発生
2,000人以上が生き埋めに
「生存者が見つかる可能性はきわめて低い」
「数えきれないほどの人々が土砂の下敷きに」
家族や友人が犠牲に
企業や学校が集まっていた地域
山の斜面が崩落
いまも続く落石
村民に加えて難民も被災
7,900人が避難
広がる国際支援
パプアニューギニアで大規模な地滑りが発生

5月24日(金)午前3時(現地時間)、パプアニューギニア北部エンガ州で大規模な地滑りが発生し、近隣の集落に甚大な被害をもたらした。

2,000人以上が生き埋めに

同国の救急隊によれば、今回の地滑りで大きな被害を受けたヤンバリ村では2,000人を超える人々が生き埋めになった可能性があるという。国際移住機関(IOM)は26日、それまでに6人の遺体が見つかったほか、死者が670人を超えるとの推計を示した。

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「生存者が見つかる可能性はきわめて低い」

ユニセフ・パプアニューギニア事務所のニールス・クレイアー氏はAP通信に対し、地滑りの規模の大きさそして発生からすでに72時間以上が経過していることから、新たに生存者が見つかる可能性は「きわめて低い」とした。

「数えきれないほどの人々が土砂の下敷きに」

また、エンガ州の行政官サンディス・ツァカ氏は「数えきれないほどの人々が家族全員で土砂の下敷きになってしまいました」と語った。

家族や友人が犠牲に

サンディス・ツァカ行政官は続けて、「エンガ州では、友人や家族が行方不明になったり死亡したり、被災したりした人がたくさんいます」とコメント。

企業や学校が集まっていた地域

「この地域には多くの住宅や企業、教会、学校などが集まっていましたが、地滑りで何もかも破壊され、いまや月面のように見渡すかぎり岩だらけとなってしまいました」

山の斜面が崩落

しかし、なぜこれほど大規模な地滑りが発生しのだろうか。CNNやAFP通信によれば、エンガ州は山間部にあり、近くの山の急斜面が大きく崩れて集落が飲み込まれてしまったという。

いまも続く落石

「およそ1時間おきに岩が砕ける音が爆弾か銃声のように響き渡っています。いまも落石が続いており、住民の避難をすすめています」とサンディス・ツァカ行政官はAFP通信に語った。

村民に加えて難民も被災

被害の大きかったヤンバリ村の人口は約4,000人とされるが、こには地方の部族間抗争を避けて流入してきた人々が含まれておらず、実際の被災者数はさらに多い可能性が高いと『20 minutes』紙が伝えている。

7,900人が避難

また、被災した地域全体では、約7,900人の人々が避難を余儀なくされているとニュース局『フランス24』が伝えている。

広がる国際支援

同局によれば、これまでにオーストラリア、中国、アメリカ、フランス、そして世界保健機関(WHO)がパプアニューギニアへの支援を表明している。犠牲者の冥福を祈るとともに、被害が最小限に食い止められることを祈る。

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