プーチン大統領への5期目就任祝い? ゼレンスキー大統領暗殺計画でウクライナ国家警備局の大佐2人が逮捕される
ロシアによるウクライナ侵攻が勃発してからというもの、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が枕を高くして寝ることはなかっただろう。
ロシアに対する徹底抗戦を掲げるゼレンスキー大統領はプーチン政権にとって目の上のたんこぶだ。したがって、ロシア当局から常に命をつけ狙われており、一瞬たりとも気を抜けないのだ。
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ゼレンスキー大統領はこれまでに何度も暗殺未遂を潜り抜けてきたが、今回はまさに危機一髪のところで難を逃れていた可能性がある。
CNN放送によれば、ウクライナ保安庁はゼレンスキー大統領の暗殺を企てた容疑で、ウクライナ国家警備局に所属する大佐2人を逮捕したという。
ウクライナ当局の発表によれば、今回の暗殺計画は5月7日に通算5期目の就任式に臨んだプーチン大統領に対する「お祝い」として企図されたものだったようだ。
今回の暗殺計画に関連して逮捕された2人はともに、ロシア連邦保安局と内通したウクライナ国家警備局の大佐であり、ゼレンスキー大統領に接近する機会があった。
『ニューヨーク・タイムズ』紙がウクライナ保安庁のTelegram投稿に基づいて伝えたところによれば、逮捕された大佐2人はゼレンスキー大統領の暗殺未遂に加え、機密情報をロシアに漏洩した疑いも持たれているとのこと。
ウクライナ保安庁のヴァシル・マリュク長官(写真)は今回の暗殺計画について、Telegram投稿の中で「ロシア政府による特殊作戦の失敗」だとコメント。実はマリュク長官もターゲットになっていたそうだ。
ゼレンスキー大統領は2023年末の段階で、5度におよぶ大統領暗殺計画をセキュリティチームが阻止していたことを明かした。
ゼレンスキー大統領をはじめ、ウクライナ要人の警護にあたる国家警備局にまで内通者を送り込むプーチン政権のスパイ能力は恐るべきものだが、目的のためなら手段を選ばない冷酷さで国際社会の支持を得ることはできるのだろうか?
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