ロシアのミサイル攻撃がウクライナの村を直撃、凄惨な被害に

ロシアの攻撃で民間人50名以上が犠牲に
フローザ村
追悼行事のため集まっていた
戦死した兵士を悼んでいた
詳細が発表される
ドニプロ市から移送
兵士の親族も亡くなる
村の人口の五分の一が死亡
戦死者を悼んでいたところを攻撃される
兵士は参加していなかった
完全に意図的なテロ行為
「ロシアを止めねばならない」
民族浄化的な侵攻の常態化を狙う
さらなる援助を求める
人命は帰らない
父親を失う
侵攻開始以来、地域では最悪の被害となる
ロシアの攻撃で民間人50名以上が犠牲に

10月5日にロシアのミサイルがハルキウ州の村を襲い、少なくとも51人が死亡したという。公式発表によると犠牲者には子どもひとりと、62歳の女性も含まれていたといい、全ウクライナが悲しみに包まれた。

フローザ村

ロシアの攻撃対象となったのはフローザ村で、カフェと商店が入った建物が狙われたという。ABCニュースがハルキウ州検察庁の発表に基づいて伝えた。

追悼行事のため集まっていた

同じくハルキウ州検察庁の発表によると、犠牲者には6歳の男の子が含まれ、いまだ6人の行方がわかっていないという。攻撃を受けた建物には、追悼行事のために多くの人が集まっていたという。

戦死した兵士を悼んでいた

ロシアの攻撃があった時、建物では戦争の犠牲となったある兵士を追悼する集まりが開かれていた。ABCニュースは、ハルキウ州検察庁からの情報として、その行事には民間人しか参加していなかったと伝えている。

詳細が発表される

ハルキウ州検察庁の報道官ディミトロ・チュベンコはこの追悼行事への攻撃について、より詳細な情報を発表、それをウクライナメディアのRBC経由でCNNが伝えている。

ドニプロ市から移送

その行事で追悼されていた兵士は当初ドニプロ市に埋葬されていたが、故郷の地で永眠させたいという親類の願いもあってフローザ村に移送されてきたところだった。

兵士の親族も亡くなる

チュベンコ報道官はこう述べている:「通夜には亡くなった兵士の息子(彼もまた兵士だった)が妻と母親とともに参加、そして三人がカフェにいたところをロケット弾で攻撃され、亡くなった」だが、被害はそれだけにとどまらなかった。

村の人口の五分の一が死亡

CNNによれば、フローザ村の人口は330人しかいないため、今回の攻撃でおよそ村の人口の五分の一が亡くなったことになる。チュベンコ報道官によると、この種の攻撃は以前も同村の付近で起きていたという。

戦死者を悼んでいたところを攻撃される

同様の攻撃を受けたのはペルヴォマイスクの町で、同じく戦死した兵士を悼んでいたところを攻撃された。ただし、ペルヴォマイスクでは同僚の兵士も参加していたという。

兵士は参加していなかった

「ペルヴォマイスクでは同僚の兵士がいたが、今回は民間人しかいなかった」とチュベンコ報道官は語っている。行方不明者の安否はいまだ不明だが、死亡が確認されるのは時間の問題とみられる。

完全に意図的なテロ行為

ウクライナのゼレンスキー大統領はグローザ村への攻撃にいち早く反応、ABCニュースによれば、「ロシアによる明らかな戦争犯罪」とコメントした。また、今回の事態を「完全に意図的なテロ行為」と述べたとも伝えられている。

「ロシアを止めねばならない」

攻撃発生時、ゼレンスキー大統領はスペインで開かれていた欧州政治共同体サミットに参加中だった。大統領はその場で西側諸国にさらなる援助を求め、「ロシアを止めねばならない」と述べた。『ワシントン・ポスト』紙が伝えている。

民族浄化的な侵攻の常態化を狙う

同紙によると、ゼレンスキー大統領はのちにテレグラムに次のように投稿したという:「ロシアがこのようなテロ攻撃を行う理由はただ一つ、自身の行っている民族浄化的な侵攻活動がもはや普通のこととなるような世界を作ろうとしているからだ」

さらなる援助を求める

ゼレンスキー大統領はこう続けている:「いま、我々は欧州首脳らと、特に防空能力や我軍の兵士の強化について話し合っている。それは我が国がテロと戦うための力をつけるためである。我が国はテロには相応の対応を行う」

人命は帰らない

とはいえ、いかな援助も失われた人命を取り戻すことはできない。AP通信は、攻撃の現場で自身の父親の死亡確認を待つ男性、ディミトロ・ネチュヴォロトに取材を行っている。

父親を失う

同氏はこう語っている:「尊敬していたひとを失いました。父親として愛され、祖父として忘れがたい存在だった人を」この気持ちは、フローザ村への理不尽な攻撃で愛する家族を失った人々みなが共有しているものだろう。

侵攻開始以来、地域では最悪の被害となる

フローザ村はクピャンスク市から65kmほどの場所にある。ABCニュースによると、攻撃に使われたのはミサイル「イスカンデルM」で、侵攻開戦以来、同地域では最悪の被害となったという。

写真:Wiki Commons: By Vitaly V. Kuzmin - http://www.vitalykuzmin.net/Military/ARMY-2016-Demonstration/, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=52213498

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