ロシア軍がこれまでに失った軍装備とは:装甲車両および戦車の損壊数

ロシア軍が被った損害
映像証拠に基づくデータ
ロシア戦車の具体的な損害数
損傷141両、放棄190両
戦車の鹵獲(ろかく)
鹵獲547両
「戦争開始時には……」
実際の損害ははるかに多いか
2552両の損害
ロシア軍に大打撃
米国防総省次官補のコメント
すぐには使えない予備戦車
ロシア軍装甲車両の損害
先行きは見通せない
米国防総省次官補の警告
「ロシアはこの苦境に適応しつつある」
ロシア軍が被った損害

オープン・ソース・インテリジェンスグループ「Oryx」は、ウクライナへの侵攻開始以来、ロシア軍が失った軍軍装備の数をカウントしつづけている。

映像証拠に基づくデータ

Oryxはロシア装甲部隊の損失をウクライナ侵攻開始直後から追っており、その見定めがたい損失を、写真や動画資料によって確認できるものに限って報告している。

ロシア戦車の具体的な損害数

Oryx最新のレポートによると、ロシアはウクライナで2552両の戦車に損害を被っており、うち1674両は破壊されたことが確認されている。

損傷141両、放棄190両

Oryxはさらに、ウクライナ軍によって141両が損傷を受け、190両がロシア兵によって放棄されたと記している。

戦車の鹵獲(ろかく)

放棄されている戦車は、いずれは鹵獲(ろかく:奪うこと)あるいは破壊されることになるとOryxは付け加えている。

鹵獲547両

Oryxのカウントによれば、ウクライナ軍はこれまで547両のロシア軍戦車を鹵獲している。

「戦争開始時には……」

「戦争開始時、ロシアはおよそ3000両の戦車を使うことができた」と、Oryxのウェブサイトに寄稿する軍事専門家ヤクブ・ヤノフスキ(Jakub Janovsky)はCNNの記者ブラッド・レンドン(Brad Lendon)に語っている。

実際の損害ははるかに多いか

映像によって確認できない損害情報をOryxは計上していないので、実際の損害規模はOryxのデータをはるかに上回っていると考えられる。

2552両の損害

ヤクブ・ヤノフスキは今年2月の時点で、ロシア軍戦車の実際の損害をおよそ2000両と見積もっていたが、12月現在、Oryxのカウントはそこからさらに増え、2552両となった。

ロシア軍に大打撃

Oryxによって確認された以上の損害が生じていることは確実で、ロシア軍には相当な打撃だといえるだろう。

米国防総省次官補のコメント

『ザ・モスクワ・タイムズ』紙によると、今年2月10日、米国防総省次官補のセレステ・ウォランダー氏は米シンクタンク「新アメリカ安全保障センター」のバーチャル・イベントで発言し、ロシアは「おそらく保有している主力戦車の半分を戦闘やウクライナによる鹵獲によって失っている」とした。

すぐには使えない予備戦車

「理論上は、ロシアはまだまだ戦車を保有しています。しかしその多くは保管状態が悪く、すぐさま実戦で使えるわけではないのです」と、ヤクブ・ヤノフスキはCNNに語っていた。

ロシア軍装甲車両の損害

Oryxの報告によると、戦車を含め、ロシア軍の装甲車両13482両が損害を受け、うち9389両が撃破、2905両が鹵獲された。

先行きは見通せない

ウクライナ側にとってこれらは大きな戦果であるが、しかしこれをウクライナの全面的な勝利が近づいている兆しと考えるべきではない。

米国防総省次官補の警告

『Marine Corps Times』紙は、米国防総省のセレステ・ウォランダー氏の前述のイベントにおける発言を紹介している。

「ロシアはこの苦境に適応しつつある」

「損害を出し続けながらもロシアはしだいにその状態に慣れつつあり、軍隊編成の上でも、作戦行動の上でも、そしていくぶんは全体戦術においても進化を続けています。そのことを我々は忘れるべきではないでしょう」

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