世界で最も「燃え尽き症候群」にかかる率が高い都市は「東京」
だれもが耳にしたことがあるだろう「燃え尽き症候群」。職場の環境などが原因で起こる身体・精神症状の総称だが、具体的にはどういうものを指すのだろうか。
慢性的な疲労やストレスをもたらす「燃え尽き症候群」。その特徴は情緒的消耗感・脱人格化・個人的達成感の低下という3つのポイントにあるという。
『フォーブス』誌によれば東京は世界の都市の中でももっとも燃え尽き度が高い都市だという。
フランスのある調査によると、特に燃え尽きやすいのは若者や女性、管理職だとされる。
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燃え尽き症候群は鬱病と近い症状を呈するが、最大の違いは前者では職業的キャリアだけが問題で、ワークライフバランスなど仕事との関わり方が原因となる点だ。
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症状の深刻化を防ぐためには早期発見と予防策が重要だ。フランスの健康メディア「サンテ・プラティック・パリ」によると、その症状には感情・認知・行動・身体の各側面のものがあるという。代表的な症状をチェックして早期発見に努めよう。
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最初に気にするべきなのが感情的な症状だ。燃え尽き症候群はしばしば強い不安感となってあらわれる。
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また、強いイライラ感となってあらわれることもある。激しやすくなったり、不機嫌になっていたら要注意だ。
ほかにも、いつもとは違うレベルで悲しくなるのも危険サインとされる。
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また、感情の起伏がなくなってしまうこともある。これもまた気をつけるべき症状のひとつだ。
次は認知的症状。物忘れが激しくなるというのも燃え尽き症候群の症状とされる。
また、集中できなくなり気が散りやすくなったら、職場環境を考え直してみてもいいだろう。
もうひとつ特徴的なのは、計画遂行能力の低下だ。秩序だったプランを立てて実行し、新しい知識や技能を習得するといったことが難しくなってしまう。
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行動面にも注意すべきポイントが有る。他人に対してシニカルな攻撃性を強めていたら要警戒だ。
それとは正反対だが同じく注意を要するのが、社会から引きこもりがちになってしまうことだ。自己肯定感が下がり、自分の殻に閉じこもっていないだろうか。
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また、摂食障害や様々な形の依存症となってあらわれることもある。
最後に身体症状。非常に多様な症状が存在するが、もっとも顕著なのは慢性的な強い疲労感だ。これにはしばしば睡眠障害も伴う。
めまいや頭痛といった症状も警戒するべき兆候だ。
他に病気がないのに、いつもより頻繁に体調を崩すと思ったら、職場環境に問題がないか自問してみるべきかもしれない。
体が凝って筋肉を痛めやすくなってしまうのも、燃え尽き症候群のせいかもしれない。
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また、皮膚の症状となってあらわれることもある。肌荒れは心身全体の不調のサインということもある。
燃え尽き症候群ほど知られていないが、その逆の退屈症候群というものも存在する。自身の能力を下回る仕事ばかりやっていると達成感が得られず、疎外感が高まってしまう。燃え尽き症候群ほど重篤になることは少ないが、同様に無視するべきでもない。
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こういった症状に気をつけて、自身の仕事と適切な関係が結べているか考え直してみよう。なによりも大事なのは自分の心身に対するケアを忘れず、必要な際には医療機関などから適切な助けを得ることだ。もし少しでも気になるところがあったら、一刻も早く医者にかかろう。
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