北朝鮮がロシアに砲弾500万発を供与(韓国国防省の発表)

北朝鮮がロシアに武器支援
韓国国防相のコメント
砲弾480万発
さらなる支援を求めるプーチン政権
多数の弾道ミサイル
アメリカ国防情報局の発表
ウクライナ各地で発見された北朝鮮製ミサイルの残骸
半分以上が不良品?
ウクライナが公表したデータ
「半分は機能せず」
見返りは偵察衛星技術?
北朝鮮の通常戦力を増強するロシア
ミサイル開発に固執する金正恩政権
ミサイル実験に10億ドル
プーチン大統領の訪朝
北朝鮮がロシアに武器支援

韓国国防省の発表によれば、北朝鮮はプーチン政権の要請に応えて、これまでに砲弾およそ500万発をロシアに供与したという。

 

 

韓国国防相のコメント

韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防相はニュースサイト「ブルームバーグ」によるインタビューの中で、ロシアが北朝鮮からコンテナおよそ1万個を受け取っていたことを明かした。

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砲弾480万発

申国防相いわく、これらのコンテナにはロシア軍がウクライナ領内で使用することを目的とした砲弾が最大480万発分積み込まれていた可能性があるとされる。

さらなる支援を求めるプーチン政権

同国防相はさらに、「プーチン氏は安全保障分野における一層の協力を北朝鮮に求めるものと見られます」とコメント。北朝鮮からさらに多くの砲弾を入手し、「勝利のチャンスを掴む」のが狙いだとした。

多数の弾道ミサイル

さらに、ロシアは北朝鮮から多数の弾道ミサイルを受け取ったと見られている。実際、米国は北朝鮮製ミサイルがウクライナで使用されたことを突き止めたと発表している。

アメリカ国防情報局の発表

ロイター通信いわく、5月30日にはアメリカ国防情報局が、ロシアは北朝鮮から弾道ミサイルと砲弾の供与を受けており、これらの兵器をウクライナ軍に対して使用したと主張そうだ。

それによれば、ロシア軍が今年1月にハルキウ州で使用したミサイルの残骸は、ロシアが北朝鮮から入手した固体燃料式の短距離弾道ミサイルのものであると確認されたというのだ。

ウクライナ各地で発見された北朝鮮製ミサイルの残骸

さらに、アメリカ国防情報局は声明の中で、「調査によって、ロシア軍が北朝鮮製弾道ミサイルをすでに使用したことが確認されました。北朝鮮製ミサイルの残骸はウクライナ各地で見つかっています」と述べている。

 

半分以上が不良品?

ただし、ウクライナ情報総局が今年2月に発表したところによれば、当時ロシア軍に引き渡されたと見られる北朝鮮製の砲弾およそ100万発のうち半分以上は不良品または命中しなかったとされる。

 

ウクライナが公表したデータ

当時、ウクライナ情報総局のヴァディム・スキビツキー副局長は『ニューズウィーク』誌に対し、「現在、入手可能な統計データによれば、ロシアは朝鮮民主主義人民共和国からすでに150万発の弾薬を輸入したと見られます」とコメント。

「半分は機能せず」

スキビツキー副局長いわく:「しかし、こういった弾薬は70・80年代製です。半分は機能せず、残りの半分も使用前の修理や検査が必用です」とはいえ、北朝鮮はロシアから何らかの見返りを引き出したものと考えられている。

 

見返りは偵察衛星技術?

たとえば、ニュースサイト「ブルームバーグ」は、ロシアが北朝鮮から砲弾を受け取る代わりに、偵察衛星に関する技術を提供したと伝えている。

 

北朝鮮の通常戦力を増強するロシア

同サイトによれば、ロシアはさらに、戦車や戦闘機といった通常兵器の性能向上に欠かせない技術を北朝鮮にもたらし、同国の軍事力強化に貢献しているそうだ。

ミサイル開発に固執する金正恩政権

前出の申国防相は「ブルームバーグ」に対し、「北朝鮮はミサイルを用いた挑発に執着しており、国民の困窮を無視しています。それだけの資金があれば、北朝鮮は1年間にわたって国内の食糧不足を解決することもできたはずです」と説明。

 

ミサイル実験に10億ドル

「ブルームバーグ」いわく、金正恩政権は昨年、ミサイル実験だけで10億ドルも費やしており、これは北朝鮮経済の4%に相当するという。

プーチン大統領の訪朝

韓国紙『東亜日報』によれば、申国防相がコメントを発表したのはプーチン大統領による訪朝の数日前だったそうだ。

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