日本ならではの学校習慣:海外からみればかなりユニーク?
子供時代を振り返ったとき、思い出のなかで大きな位置を占めているであろう学校生活。実は、学校の仕組みや習慣は国や地域によってかなり異なっているが、なかでも日本の学校は海外の人々の目にかなり独特なものと写っているようだ。
画像:kyo azuma / Unsplash
とはいえ、最近では学園マンガ・アニメなどを通じて、海外でも日本の学校風景を目にする機会が増えているはずだ。そんなとき、不思議な光景やなじみのないシーンを見かけて、首をかしげたことがある人も多いことだろう。
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そこで今回は、海外の人々にとっては珍しい日本の学校の習慣をご紹介してゆこう。
育ち盛りの学生たちが待ちわびる給食の時間。しかし、日本の給食のスタイルは欧米の人々には馴染みのないものだ。
画像:Anton Murygin / Unsplash
日本では給食を教室で食べるのは当然だ。しかし、これも海外の人々にとっては奇異な光景。というのも、海外ではカフェテリアや食堂に移動して給食をとるのが一般的だからだ。
そして、生徒たち自身で配膳を担当するというのも、世界ではあまり見られない習慣だ。担当の職員にすべてお任せというのが一般的なのだ。
もちろん、片付けも生徒が自分たちで行うわけだが、こういった雑務を生徒たち自身に取り組ませるという教育方針は、世界的に珍しい。
同様に、生徒たちが教室やトイレ、廊下など、学内全般の清掃を行うのも日本独特の習慣だ。
入り口で上履きに履き替えるのは、日本の子供たちにとっては当たり前。しかし、海外では屋内でも靴を履いたまま過ごす国や地域が多いため、このような習慣は物珍しいようだ。
したがって、学校の玄関に巨大な下駄箱が鎮座しているといのは、いかにも日本らしい光景だというわけだ。
さらに、登下校の方法も海外の注目を浴びている。日本では、近所の子供たちが班をつくって学校に向かい、帰りは各自下校するが、欧米の学校では保護者が子供たちを送り迎えするのが一般的なためだ。
そもそも、子供たちだけで登下校させるには街の安全が十分に保たれている必要がある。
学生時代を思い起こすと、毎月のように行われる防災訓練が煩わしかったという方もいらっしゃるだろう。しかし、これも地震大国ならではの特徴。災害の少ない国や地域では、それほど頻繁に避難訓練を行う必要はないのだ。
もちろん、カリキュラムにも海外の人々の興味をかき立てる教科がある。たとえば、習字や家庭科のほか、体育の授業で教えられる水泳も世界的にみれば珍しい。
最近では、中学校のカリキュラムで柔道や剣道といった武道が必修化されたが、これは日本の伝統を反映したものだ。
また、日本の学校にはサッカー部や吹奏楽部、マンガクラブといたさまざまなクラブがあり、生徒たちは好みの活動に取り組むのが普通だ。しかし、海外ではこういった課外活動は学校の外で行われるほうが一般的。学校はあくまで教育の場なのだ。
そして、朝礼や帰りの会、起立・礼の号令といった全体行動も海外の人々の目には奇異なものに写っている。いかにも日本らしい規律重視の姿勢を示すものだというわけだ。
国や地域に固有の文化を産み出す上で、大きな役割を果たすのが学校だ。それゆえ、欧米とは異なる文化を持つ日本の学校教育が、海外の人々の目に独特なものに写るのは当然なのかもしれない。
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