LGBTQIA2S+とは?それぞれの意味を分かりやすく解説
近年、耳にすることが多くなった「LGBTQIA2S+」という言葉。セクシャルマイノリティを表すそれぞれの単語の頭文字を組み合わせたものである。1つ1つの意味を見ていこう。
自身は女性であり、かつ女性を恋愛対象とするレズビアン。日本では「レズ」という略称で呼ばれることもあるものの、侮蔑的な意味が含まれていることもあり、当事者の間では「ビアン」という略称が広く使われている。
レズビアンとは対照に、自身は男性であり、かつ男性を恋愛対象とするゲイ。『おっさんずラブ』(2016年)や『きのう何食べた?』(2019年)など、ゲイカップルを主題とし、社会現象を巻き起こすような作品も徐々に増えてきている。
自身の性別とは関係なく、男性と女性そのどちらも恋愛対象となるバイセクシュアル。日本語では「両性愛(者)」と呼称されることもある。
生まれた時に割り当てられた性と、自身が認識している性別が一致していないことを指すトランスジェンダー。具体的には、「男性として生まれたが、自身の性別は女性であると認識している人」と「女性として生まれたが、自身の性別は男性であると認識している人」の2つに分かれており、前者はトランスジェンダー女性、後者はトランスジェンダー男性という名称が用いられることもある。
Qは2つの単語の頭文字から取られており、1つ目が自身の性別が分からない、もしくは決めかねている場合や、好きになる相手の性が定まっていないことを指すクエスチョニングである。もう1つはクィアであり、元々は同性愛者に対して侮蔑的な意味合いで使われていたものの、現在ではセクシャルマイノリティが自身を表す言葉として肯定的に用いられている。
国際連合人権高等弁務官事務所によると、男性または女性いずれかの典型的な身体に当てはまらない性的特徴(染色体・生殖腺・性器など)を持って生まれた人のことを、インターセックスと定義づけている。
誰に対しても性的感情を抱かない場合をアセクシュアル(エイセクシュアル)、恋愛感情を抱かないことをアロマンティックと呼ぶ。電通が2020年に行った「LGBTQ+調査2020」では、日本の全国20~59歳の計60,000人のうち、0.81%の人がアセクシュアル・アロマンティックと自認していたという。
2SはTwo-Spiritの略であり、女性と男性、2つの魂があると感じている場合に使われる、北アメリカの先住民社会の中から誕生した言葉である。
ここで紹介した性的マイノリティ以外にも、性別にこだわらずに恋愛感情を抱くパンセクシュアルや、複数人に恋愛感情を感じるポリアモラスなど、多様な性のあり方をまとめて「+」と表現している。誰もが自分らしく生きられる社会の実現も、そう遠くはないだろう。
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