日常生活に応用されたNASA発の宇宙開発技術

宇宙開発に貢献
人々に還元される予算
宇宙には船、生活には技術を
低反発マットレス
バイクのヘルメット
コンピュータのマイクロチップ
腫瘍の早期発見(CT)
コードレス機器
グーグルアース
スマートフォンのカメラ
目を保護するサングラスフィルター
粉ミルク
浄水フィルター
スニーカー
月から地球へ
煙探知器
安全性の高い道路
粉末飲料
高速水着
飛散防止メガネ
マウスパッド
ジョイスティック
歯科用ブラケット
手ぶれ補正
耳式体温計
フリーズドライ食品
トレッドミル
宇宙開発に貢献
NASA(アメリカ航空宇宙局)といえば宇宙やロケット、火星や月面調査が思い浮かぶが、実はそれだけではない。

写真: Pexels - Pixabay

人々に還元される予算
NASAの膨大な予算(2023年度は260億ドル)は、世界各国の人々の暮らしにも大きな恩恵をもたらしている。

写真: Pexels - Pixabay

宇宙には船、生活には技術を
NASAの技術開発やその成果は、実は人々の生活とみせっつに関わっている。意外に知られていないそうした例を見てみよう。

写真: Unsplash - NASA

低反発マットレス
1987年、NASAは着陸時に宇宙飛行士にかかる衝撃を緩和するための座席を考案した。これは重さがかかると深く沈みこみ、ゆっくり時間をかけて元に戻るというものだった。現在、この技術を応用した低反発マットレスが数多く流通している。

写真: Pexels - Max Vakhtbovych

バイクのヘルメット
この形状記憶素材はバイク用ヘルメットの内側にも使われている。

写真: Unsplash - Kenny Eliason

コンピュータのマイクロチップ
コンピューターに使われているマイクロチップは、アポロ計画の飛行支援用コンピューターの集積回路に使われたのが始まりだ。

写真: Pexels - Jeremy Waterhouse

腫瘍の早期発見(CT)
現在、腫瘍検査に用いられているCT(コンピュータ断層撮影)は、高空間分解能の3次元顕微断層像の撮影を可能にするために開発された。

写真: Unsplash - 国立がん研究所

コードレス機器
コードレスのドリルや掃除機は、月表面のサンプルを採取するために利用された。この技術は瞬く間にさまざまな家電製品や電化機器に応用されていった。

写真: Unsplash - Benjamin Lehman

グーグルアース
宇宙に打ち上げられた人工衛星が画像データを送ってくれるおかげで、上空から地球のあらゆる場所を眺めることが可能になった。

写真: Unsplash - SpaceX

スマートフォンのカメラ

1990年代、NASAが取り組んだのは画質を維持したままカメラのサイズを極限にまで小さくしたイメージセンサーの開発だった。このアイデアは大手スマートフォンメーカーに採用され、改良が加えられた。

写真: Unsplash - Ozgu Ozden

目を保護するサングラスフィルター

サングラス用フィルターの開発は、NASAが太陽光から宇宙飛行士たちを守るメカニズムを模索したことから始まった。もちろんその技術は世界中のサングラスに応用されることになった。

写真: Unsplash - Sebastian Coman Travel

粉ミルク

1980年代、宇宙飛行士たちの効率的な栄養摂取を目的として粉ミルクが開発された。後に、その技術を乳幼児の栄養源として応用しようとする人が現れたのだ。

写真: Unsplash - Howtogym

浄水フィルター

ブリタ(ドイツで設立された浄水器メーカー)の有名な浄水フィルターとそのろ過システムは、宇宙飛行士たちの飲料用タンクから細菌を除去するNASAの画期的な技術に着想を得たものだ。

写真: Pixabay - ColiN00B

スニーカー

NASAは長時間のハードワークにも耐えられるトレーニングシューズ開発を進めていた。靴底の重みを軽減するためのゴム型から始まり、やがて様々な種類のデザインや生地が開発され、それが主なシューズメーカーにインスピレーションを与えることになった。

写真: Unsplash - Paul Volkmer

月から地球へ

現在製造されている靴底は、1969年に人類史上初めて月に降り立ったニール・アームストロングが履いていた靴に使われた技術が元になっている。

写真: Unsplash - NASA

煙探知器

誤作動を防ぐため、NASAではさまざまなレベルに感度設定できる煙探知機が開発された。

写真: Unsplash - Pascal Meier

安全性の高い道路

NASAは道路の表面に小さな溝を付けると排水効果が高まることを発見し、横滑りのリスクを減らすことに成功。この技術は道路だけでなく、空港の滑走路にも応用されている。

写真: Unsplash - Meriç Dağlı

粉末飲料

1960年代に人気を博した粉末飲料を覚えておいでだろうか。これは宇宙飛行士たちが飲んでいたもので、ビタミンを摂取できる上に持ち運びやすいことが特徴だ。

写真: Unsplash - Jacqueline Pelzer

高速水着

NASAが開発した空気抵抗の少ない宇宙服の技術は、スピード社の超高速水着「レーザー・レーサー(LZR RACER)」に利用されている。なおプロの競技選手の間で、この水着は科学ドーピングなのでは、という大きな論争を呼んだ。

写真: Pexels - Kindel Media

飛散防止メガネ

1960年代以来、NASAはバイク用ヘルメットバイザーに利用する高強度素材の研究に取り組んできた。10年に渡る研究の末に得られた技術は眼鏡に応用され、地面に落ちても壊れない眼鏡を可能にした。

写真: Unsplash - Elena Taranenko

マウスパッド

この偉大な発明の背後には、スティーブ・ジョブスもビル・ゲイツもいない。NASAで働くボブ・テイラーがコンピューターをより双方向性に優れ、親しみやすいものにしようとしていただけだ。とはいえ、何億もの家庭に普及していることを考えれば、史上最高の発明の一つといえるかもしれない。

写真: Unsplash - Ilya Pavlov

ジョイスティック

史上初のジョイスティックはNASAがアポロ月面車に搭載したものだ。その後、大幅な簡略化を経て、あらゆるタイプのゲームに使われるようになった。

写真: Unsplash - Steve Dimatteo

歯科用ブラケット

信じられないかもしれないが、クリアブラケットに使われるセラミックは、NASAが赤外線誘導ミサイルを保護する目的でセラダイン社と共同で開発したもので、そこから歯科材料として使われるようになった。

写真: Unsplash - Aubrey Davis

手ぶれ補正

NASAによる「VISARシステム」(Video Image Stabilization and Registration)はぼやけた画像を修正し鮮明に写すのに役立つだけでなく、強盗や襲撃、誘拐などのさまざまな犯罪の解決にも使われるようになった。

写真: Unsplash - Jose G. Ortega Castro

耳式体温計

NASAは赤外線技術で温度測定を行い、星の誕生を観測している。この技術は現在、耳式体温計にも使われている。

写真: Unsplash - Kelly Sikkema

フリーズドライ食品

食品の重量を減らし、輸送可能な量を大幅にアップした技術技術。しかも食品の栄養が失われることがない。

写真: Unsplash - K8

トレッドミル

ミッションを遂行する宇宙飛行士の筋肉が萎縮したり、骨密度が低下するのを防ぐため、トレッドミルをはじめとするトレーニングマシンが製造された。現在ではスポーツジムや家庭でも使われている。

写真: Unsplash - Ryan de Hamer

 

ほかのおすすめ